
Webサイトで目立たせたい言葉があるとき、「マーカーで引いたような演出」があると便利ですよね。
実はこれ、CSSだけで簡単に実装できるんです。この記事では、CSSでマーカー風の文字装飾を作る方法を紹介します。
基本:背景色でマーカー風にする
まずは一番シンプルな方法。background
プロパティで文字の背景に色をつけます。
.marker {
background: yellow;
}
この方法は簡単ですが、マーカーのような「下線寄りの塗り」は難しく、行の高さによって見た目が不自然になることもあります。
発展:linear-gradientで下部だけ塗る
マーカーっぽい下部だけの装飾は、linear-gradient
を使うと実現できます。
.marker-gradient {
background: linear-gradient(transparent 60%, #fce38a 60%);
}
透明部分と色付き部分を60%ずつに区切り、文字の下半分だけを塗るような演出が可能になります。
複数行対応のマーカースタイル
複数行にまたがるテキストでマーカーを使いたい場合、少し工夫が必要です。
.marker-multiline {
background: linear-gradient(transparent 60%, #f9f871 60%);
background-repeat: no-repeat;
background-size: 100% 100%;
box-decoration-break: clone;
-webkit-box-decoration-break: clone;
padding: 0.2em;
}
box-decoration-break: clone
を使うことで、行が折り返された場合でもマーカーが綺麗に続きます。
応用:選択時だけマーカー風にする
テキスト選択時(ドラッグして反転したとき)にマーカー風の色を出すこともできます。
::selection {
background: #ffe666;
color: #000;
}
デフォルトの青い反転を、自サイトのカラーに合わせたマーカー風にカスタマイズ可能です。
初心者が気をつけたいポイント
- 背景色とのバランス:背景色と文字色が近すぎると読みにくくなるため、コントラストに注意
- 多用しすぎない:強調しすぎると読者がどこを見ればいいか迷ってしまう
- フォントサイズとの調整:小さすぎる文字だとマーカーが強すぎて不自然に見えることも
おわりに
CSSを使えば、シンプルなテキストでも強調演出や視線誘導が可能です。
マーカー風の装飾は、ちょっとした工夫で印象を変えられる便利なテクニック。ぜひ、見出しや注目キーワードに活用してみてくださいね。
Web制作やHTML/CSSの学習に役立つ情報を初心者向けに発信しています。
プロフィールはこちら