
Webサイトを運営していると、「同じ内容のページが複数のURLで存在している」ことがあります。これを放置すると、Googleに正しく評価されず、SEOに悪影響を及ぼすことも。そんなときに役立つのが、canonical(カノニカル)タグです。この記事では、canonicalタグの意味とSEO効果、WordPressでの設定方法まで初心者向けにわかりやすく解説します。
canonicalタグとは?
canonicalタグは、HTMLの<head>
内に記述することで「このページが正規のURLです」と検索エンジンに伝えるタグです。
たとえば以下のようなURLが存在していても:
- https://example.com/page
- https://example.com/page?utm_source=twitter
- https://example.com/page?_ga=123456
すべてに共通のcanonicalを指定しておけば、SEO評価が一つのURLに集約されます。
<link rel="canonical" href="https://example.com/page" />
このコードをページの<head>
内に記述することで、Googleに正規URLを伝えることができます。
SEOにおけるcanonicalの重要性
canonicalタグは、重複ページによる「SEO評価の分散」を防ぐための基本対策です。
- 検索順位の安定化:GoogleがどのURLを優先すべきか判断できるようになる
- クローラビリティの改善:無駄なクロールを避けて重要なページに集中できる
- 検索結果の整理:意図しないURL(トラッキング付きなど)が表示されなくなる
特に広告やSNS経由でアクセスがあるサイトでは、URLパラメータ付きのページが増えやすいため、canonicalの設定が欠かせません。
WordPressでのcanonical設定方法
WordPressではテーマやプラグインを使って、canonicalタグを自動で設定することができます。
Yoast SEOを使う場合
- WordPress管理画面で「プラグイン > 新規追加」から「Yoast SEO」を検索
- インストール・有効化すると、自動的にcanonicalタグが各ページに出力されます
- 投稿編集画面下の「高度な設定」から、必要に応じて正規URLを個別指定できます
All in One SEOを使う場合
- 同様に「All in One SEO」をインストール・有効化
- 「All in One SEO > 一般設定」でcanonicalの自動出力がONになっているか確認
- 個別投稿ページでもカスタマイズが可能です
canonical設定時の注意点
- 異なる内容のページを正規化しない:誤った統合は逆効果
- 1ページに複数のcanonicalを記述しない:Googleが無視する原因に
- 正しい場所(<head>内)に設置する:body内だと無効化される可能性あり
また、canonicalタグと併用してnoindex
やリダイレクトを設定する場合は、挙動の競合に注意が必要です。
まとめ
canonicalタグは、SEOを考えるうえで非常に重要な「正規URLの宣言手段」です。特にWordPressでトラッキングURLやSNSシェアが増えがちなサイトでは、canonicalの設定がSEO評価の安定化に直結します。
プラグインを使えば難しい操作は必要なく、簡単に自動出力できるため、まだ設定していない方は今すぐ導入してみましょう。
重複ページをなくし、検索順位の向上を目指す第一歩として、ぜひcanonicalタグを活用してみてください。
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