目次
ファビコンとは何か
ファビコンとは、Webサイトを象徴する小さなアイコンのことです。ブラウザのタブ、スマホのホーム画面、ブックマーク、そしてGoogle検索結果のサイト名の横など、多くの場所に表示されます。ファビコンが設定されていないサイトは地球儀マークになってしまい、見た目の印象や信頼性が下がる場合があります。
特にGoogle検索では、ファビコンが正しく表示されているだけで視認性が上がり、クリック率向上にもつながると言われています。
ファビコンが重要とされる理由
ファビコンは単なる飾りではなく、サイト運営において複数の重要な役割を果たします。
サイトの信頼性を高める
企業サイトやサービスサイトでファビコンがあると、ブランドとしての統一感が出ます。
ブックマークで見つけやすくなる
同じようなタイトルが並ぶブックマークでも、ファビコンがあるとユーザーが瞬時に識別できます。
Google検索での視認性向上
検索結果のサイト名横にアイコンが表示されるため、目に留まりやすくなり、クリック率が上がる可能性があります。
ICOファイルとは何か
ICOファイルとは、ファビコンとして使われる特殊な画像形式で、複数サイズの画像を一つにまとめたファイルです。一般的に以下のサイズが含まれます。
- 16×16
- 32×32
- 48×48
- 64×64
- 128×128
- 256×256
ICOファイルが必要な理由は、ブラウザやOSが異なるサイズを個別に読み込むためです。特に16×16はGoogle検索でも必須で、これが欠けたICOでは検索結果にファビコンが表示されません。
ファビコン画像を用意するときの注意点
ファビコン用の元画像として最適なのは、512px以上の正方形PNGです。背景は透明の方が自然に馴染みます。1枚のPNGがあれば、そこから各サイズのICOやApple Touch Iconを生成できます。
ファビコンの正しい設置場所
ファビコンを設置する際にもっとも重要なのは、ファイルの置き場所です。Googleは以下のパスを最優先で読み込みます。
/favicon.ico
そのため、必ずサイトルート直下に配置する必要があります。
例としては次のようになります。
/public_html/favicon.ico
/public_html/favicon.png
/public_html/apple-touch-icon.png
ルート以外のパスに置いた場合、ブラウザでは表示されてもGoogle検索では読み込まれないケースがあります。
HTMLのheadに書くべきコード
ファビコンを正しく読み込ませるために、headタグ内に次のような記述を追加します。
<link rel="shortcut icon" href="/favicon.ico">
<link rel="icon" type="image/png" href="/favicon.png">
<link rel="apple-touch-icon" href="/apple-touch-icon.png">
この3行があれば、PC・スマホ・検索結果のすべてに対応できます。
PNGをICOに変換する際の注意点
Web上の一般的な「PNG → ICO変換サイト」では、以下のような不完全なICOが生成されることがあります。
- 16pxサイズが含まれていない
- 1サイズしか入っていない
- ICOの内部構造が壊れている
- Google検索に反映されない
- ブラウザで表示するとリダイレクトが起きる
これを避けるためにも、信頼できるジェネレーターを選ぶことが重要です。
おすすめサービス第1位 RealFaviconGenerator
公式サイト
https://realfavicongenerator.net/
RealFaviconGeneratorは、世界中のWeb制作者が利用する最も信頼性の高いファビコン生成サービスです。
特徴
- すべての必要サイズを内包した正式なICOを生成
- favicon.png、apple-touch-icon.png、Android用アイコンも同時生成
- PWA対応のmanifest.jsonも出力
- 最適化されたHTMLコードも自動生成
- Google、Apple、Microsoftの最新仕様に準拠
使用手順
- サイトにアクセスし、PNGをアップロードする
- 基本設定はそのままで問題なし
- Generateボタンを押す
- ZIPファイルをダウンロード
- 中に含まれるICO・PNGをサイトルートに配置する
- HTMLコードをheadに貼り付ける
初心者でも確実に高品質なファビコンセットが作れるため、もっともおすすめのサービスです。
おすすめサービス第2位 favicon.io
公式サイト
https://favicon.io/favicon-converter/
favicon.ioは、シンプルで初心者向きのファビコン生成サービスです。
特徴
- 高品質なICOを簡単操作で生成
- favicon.pngも同時生成
- フォントや絵文字からファビコンを作ることも可能
- 変換スピードが速い
使用手順
- 画像をアップロード
- 自動的にICOとPNGが生成
- ZIPをダウンロード
- ルート直下にファイルを設置
- 最低限のHTMLコードを追加
Apple Touch IconやAndroid用アイコンを作らない場合に向いています。
おすすめサービス第3位 CloudConvert
公式サイト
https://cloudconvert.com/png-to-ico
CloudConvertはファイル変換サービスの中でも精度が高く、ICO生成にも利用できます。
特徴
- 複数サイズを指定してICO生成が可能
- PNGの透明部分を壊さず変換可能
- 高解像度にも対応
- 幅広い形式へ変換できる柔軟性
使用手順
- PNGをアップロード
- Optionsで必要サイズを指定
例としては16, 32, 48, 64, 128, 256 - Convertをクリック
- ダウンロードしてサイトルートに設置
サイズを自分で細かく調整したい人に向いています。
初心者にもっともおすすめのサービス
結論として、初心者にはRealFaviconGeneratorが最適です。ICO形式の問題やGoogleへの反映トラブルを避けられ、OSやブラウザごとのアイコン仕様にすべて対応しているため安心して使えます。
まとめ
ファビコンは小さな要素ですが、Webサイトの信頼性やユーザー体験に大きく影響します。正しいICOファイルを作成し、適切な場所に配置することが重要です。今回紹介したサービスを利用すれば、初心者でも簡単に高品質なファビコンが作れます。